教育を良くする神奈川県民の会
教科書採択の取組
教科書採択の取り組み(平成24年度〜継続)
(1)中学校教科書採択(平成24年度〜継続)
@教科書採択にあたっては、教育基本法及び学習指導要領改正の趣旨に照らして最もふさわしい教科書を、教育委員会の権限と責任において採択することが重要です。そのため、教育委員会等に以下のような要請(請願)を行い、教科書採択制度の改善を図ってきました。
・教育委員会単位の教科書採択(単独採択地区化)
・教育委員自身による教科書の調査研究
・学習指導要領に基づく教科書選定の観点の設定
・「学校票」に類するものや検討委員会等による教科書の序列化の禁止
A平成27年の教科書採択では、横浜市、藤沢市が育鵬社歴史・公民教科書を継続採択し、合計で採択数約3万5百冊、県内シェア約43.7%と過去最高となりました。
B令和2年度の採択では、育鵬社の歴史・公民教科書は横浜市・藤沢市とも不採択となりシェアを失いました。
全国的にも保守系の教科書は不振でしたので、4年後に向けて活動の総括と再構築に取り組みます。
(2)高校歴史教科書採択
@渡部昇一先生を招き勉強会を開催すると共に学校訪問を実施するなど、「最新日本史」(明成社版)の採択運動を推進し、私立高校1校で採択することができました。(平成24年度)
A実教出版高校日本史教科書には、他社教科書批判や国旗・国歌を強制する動きがあるという不適切な記述があったため、採択を慎重に検討するように県教委へ請願しました。その結果、希望していた全28校が他社へ希望変更し実教出版の採択はなくなりました。(平成25年度)
(3)教科書記述内容への要請(平成28年度〜継続)
@育鵬社歴史教科書に対し、「南京事件」が事実であるかのような記述についての再検討を要請しました。
A光村図書英語教科書に対し、「Visas for 6000 Lives」(命のビザ)で杉原千畝が外務省の命令に反してユダヤ人にビザを発給したとの事実誤認の改訂を要請しました。
いずれも今後編集委員会等で検討するとの回答を得ました。